公益事業 親子登山会 天生湿原 平成29年10月14日(土曜) | |
親子登山 天生湿原 2017年10月14日 (報告・八十嶋) ・参加者 石川支部会員6名 会員外参加者13名 計19名 ・山域 岐阜県飛騨市 天生湿原 ・コース 登山口~天生湿原周遊~木平分岐(往復) 石川支部による親子登山は3年目。 夏の白山一泊はもちろん魅力的だが、初心者が気軽に楽しめる日帰りの低山のよさもぜひ知ってほしい・・・そのためには、 天生湿原はうってつけのコースだった。 近い、簡単、自然も美しい。楽しくなければウソだ。特に春と秋は、厳しい暑さや寒さで泣きたくなることもなければ、 やたらと虫が寄ってくるでもない、良い時期である。 これはもう行くしかない!モチベーションも上々だった。 当日朝。私のモチベーションはかなり落ちていた。 天気が悪いのだ。今年の夏は仕事で山に向かうことも多かったのだがともかく天気が悪(愚痴になるので以下略)。 いや、個人的なことを抜きにしても、今回は初心者や初対面のメンバーが多いので、できれば好条件で登りたかった。 10月の雨は冷たい。子供の体温はすぐに奪われる。 これもう帰るしかない!と思ったのだが、皆さんは行く気満々の様子だったので、とりあえず(表面上は)やる気を出すしかなかった・・・。 登山口は霧に包まれていたものの、幸いにも雨は降っていなかった。 そして今回、参加者には非常に恵まれていた。支部の会員のほかに、親子登山に来ていただいて、参加してくださったご家族が2組。 いつもありがとうございます。小松から初めて参加してくださった方が4人。 田井さん、ご紹介していただいてありがとうございます。 そして私の娘と義父・義母。若干公私混同かも知れないが、賑やかなのは正義だ。 登山道はおりしも紅葉の見ごろで、霧とあいまってなかなかに神秘的な雰囲気だった。 人数が多いため、隊列はかなり長くなったが、親子メンバーもなかなか慣れたもので、心配事もなく楽しく歩けた。 子供たちの目を引いたのは、クマよけのためあちこちに吊るされた1斗缶。 「これをたたいて音を出してから歩いてください」という注意書きを見た子供たち。 やることは一つだ!一人10回くらいガンガンガンガン。 さぞかしクマも肝を冷やしたことと思う。賑やかな旅路だ。 歩き始めて30分で、もう湿原の入り口に。木道が良く整備され、歩きやすい道だった。 アドベンチャー感は全く無いので、子供たちには少し物足りなかったかも知れない。 それでも小さなリンドウの花や梢を彩る紅葉は目を楽しませてくれたし、広大な湿原は朝露の宝石で埋め尽くされていた。 カラ谷分岐のあたりからは、巨大な桂の木が林立する、本格的な山道に。 桂の木の甘いにおいと秋の空気が楽しめる。 谷沿いの道で、アップダウンもあれば、たまに小川をまたぐこともあったが、本当に何の問題も無かった。 程よく大変な、いい道である。 一番面倒だったのは私の娘で、ともかくうるさい。 常にしゃべっている。途中からリーダー気取りだ。 誰に似たのか・・・。 まだ4さいなので、多分途中で根を上げるだろうな~と思っていたが、意外にもしっかり歩いていた。 それを見たのかどうか、他の子供たちも全然弱音をはかない。みんな立派なものだ。 私が小学生のころは、父親に山に連れて行かれるたびに、「早く帰りたいよ~」と言っていた気がする。 最近の若い連中もなかなかやるじゃないか!と思った。 一応の目的地・木立平で、去年から恒例のナメコ汁で昼食。 子供たちも結構手伝ってくれた。最近の若い連中も(略)!多人数で囲む山の飯はとにかく楽しい。 来て良かったと思った。 ちなみに、雨は最後まで降らなかった。 下山したら晴れた。誰か行いのいい人がいたのだろう。 少なくとも私ではない。下山したら晴れは最早お約束である。 娘はよほど楽しかったのか、車に乗ると糸が切れたように寝てしまった。 義父も義母も満足そうだった。 (文:八十嶋 写真:中川 池本) |
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