久弥祭報告 富士写ヶ岳登山報告  平成29年4月23日  
平成29年度 久弥祭と富士写ヶ岳
     日時 :4月23日(日) 快晴
     参加者 :中川 植崎 大庭夫妻 尾山 田井 田中 太田 樽矢 堀(友人1名)

 絶好の晴天の中、平成29年度 久弥祭と富士写ヶ岳に参加した。
 8時より加賀市枯淵町九谷ダム手前の富士写ヶ岳を間近に望める広場に於いて平成29年度 久弥祭が行われた。
 参加者は70名ぐらいと思われる。
 主催者代表挨拶、来賓挨拶、献花、献酒、献句、山の歌合唱、朗読と続いた。
 山の歌の原詩はフランスの登山家ロジェ・デュプラ、1951年6月29日、ヒマラヤ ナンダ・デヴィ(7817メートル)に登頂中、
 同僚とともに消息を絶った、享年30歳である。デュプラは、いつも赤い表紙の手帳を持っており、
 それにいくつかの詩を書いていたそうで、原詩もその一つだそうである。
 井上靖の小説「氷壁」の中に久弥の訳詞が載っているそうである。
 自分も登山を始めた頃「氷壁」を読んで穂高岳に思いを馳せていたが、今、この歌を聴き、「氷壁」を再読しようと思う。
 著作権の関係上、本稿には記載できないが御一読されることをお勧めする。

 式典後は8時30頃より三々五々、枯淵登山口より五彩尾根コースから富士写ヶ岳に向けて出発。
 九谷ダム脇の登山口からの枯淵登山口はいきなりの階段での急登から始まる。
 階段からも急登が続き、早朝で気温は低いが汗が噴き出してくる。早々に休憩を兼ねてウィンドブレーカーを一枚脱ぐ。
 その後も傾斜は緩くはなってくるものの日頃の運動不足で足が上がらず。
 前山はまだか、シャクナゲは咲いてないかと言い合いながら登る。前山には久弥の「山恋の詩碑」が建てられており、
 詩碑越しに白山が望める。前山は写真だけを撮り、富士写ヶ岳に向かう。
 枯淵登山口からはほぼ最後尾スタートであったので、既に頂上には多くの方が休憩中、我々も空きを見つけて休憩を取る。
 休憩中も続々と登山者が登って来て大人数となり広いと思っていた頂上もごった返して来た。
 昨年度、我々もお手伝いをして担ぎ上げた方位盤は健在であり、その方位盤で登山者の皆さんが記念写真を撮っている。
 その光景を目にすると方位盤設置のお手伝いが出来て良かったと思う。
 下山は大内コースから下山する。実は、枯淵に集合した時に大内コースはシャクナゲが見頃になっているとの情報を仕入れ、
 車を一台回して周回できるようにしておいた。
 しかし、大内コースを下山し始めるがシャクナゲは蕾みのままで咲いていない。
 これはガセネタかと思いつつも、どうやら大内コースと言うのは不惑新道~火燈古道で火燈山からの大内コースであると
 後から気づいた次第である。
 五彩尾根コース、大内コースともにシャクナゲが咲き出すのはもう一週間ほど先、
 連休中も楽しめると思うので近い内に再訪したいと思う。
                                  文・写真 堀 正春

 
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